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4月号 「最近の食物アレルギーの治療について」
卵・小麦・乳製品など食物アレルギーと診断されているお子さんが周りにいらっしゃると思います。
その治療方針は10数年前くらいまでは、病院でアレルギー採血を何度となく行い、アレルゲンの数値が改善するまで制限をかけ続ける治療が長く続いていました。
アレルギー症状出現を予防するという意味では安全ですが、その弊害として、本当は少しなら摂取できるのに、過度な制限をかけているお子さんがいること。アレルゲンの数値が改善した頃には年齢が高くなっており、保護者が食べさせようとしても、本人が怖くて食べないといった事例が多く見受けられました。
そのため最近では重度の食物アレルギーでなければ、完全制限ではなく、少しずつ経口摂取していこうという流れに変わってきました。
当然、摂取する際にアナフィラキシー出現リスクがあります。その予防としてアレルギーを診察できる病院が、外来や入院で経口負荷試験を行い、摂取できる量を判断していくなど、お子さんがアレルギー改善のためのサポート体制が整備されてきております。
実際、筋トレを毎日しているとだんだん動けるようになるのと同じで、少量ずつ経口摂取を継続することで、アレルギーのあった食物をだんだん食べられるようになるお子さんも多くおられます。
アレルギーがあるからとその食物を完全に諦めるのではなく、少しずつでも克服していく方法もあること知っていただき、是非、専門医療機関にご相談をお勧め下さい。
一般社団法人右京医師会 中原 宏