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7月号 「足が変?」

 


年を重ねると、だんだん、自分の足の手入れは難しくなります。妊婦さんや、膝・腰の疾患のある方も同様です。「足が変?」だと気付いても、詳細な部位や状態を、自分では観察しにくくなります。
足の異常は、「下り坂を歩いた」というような日常的な行動や、靴の問題(新しい、滅多に履かない、サイズが合わない等)が切欠(きっかけ)になる場合もありますが、他の部位の外傷・疾患が悪化の要因になる例もあります。糖尿病・脳血管などに伴う麻痺・シビレのある方においては、「いつからなのかわからない」「痛くないから」といって、かなり時間が経ち悪化してから受診される例も少なくありません。何か変だと感じたら、すぐに、受診してみましょう。
足の形が他の人と違う、昔のケガの痕(あと)が痛むようになってきた、これは正常なのか?どうすればよいのか?どの診療科に行くべきなのか?このまま放置してよいのか?放置するといずれどうなるのか?…という方はたくさんおられます。
手術だけではなく、悪化しないことを目標にすることが最も大事な時期・状態もあります。まず、皮膚科・形成外科・整形外科やかかりつけの医師に相談してみましょう。

<自己処置の注意点> 
◎絆創膏を巻き付けると血流が悪くなり治癒を遅らせます。
◎痛みがなくても、「痛みがわからなくなっているだけ」ということもあり、「痛みのある・なし」だけで状態は判断できません。
◎防水フィルムや高価格帯の絆創膏は、靴擦れの予防・応急処置などには有用ですが、感染している創(きず)には不向きで、使い方が難しいものです。
◎創(きず)は多くの場合、シャワーで洗うことが推奨されますが浴槽には浸けません。風呂場から出る前に、創(きず)を石鹸で洗いシャワーでよく洗い流して下さい。
(※入浴時の注意点は、必ず、主治医に確認して下さい)
◎マメ・タコを削っても同じ部位に再発する場合は、原因をみつけて再発予防策を講じることが大切です。

 


一般社団法人右京医師会 内田 敦子

 

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