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3月号 「補 聴 器」

 

 3月3日は耳の日ですので、それにちなんで補聴器の話をしましょう

 

 補聴器に対するイメージはどのようなものでしょう。「まだ早い」「カッコ悪い」「雑音ばかり」「面倒」「高価」そのようなものでしょうか。

 

 目が見えにくいと日常生活に不便もあり眼鏡をかけるのは当たり前になっているのに、難聴に対する補聴器はまだまだ受け入れられていません。文字と違って音はテレビや音楽にしても簡単に自分で大きくできるので、軽度の難聴の場合は気づきにくいのです。中等度や高度の難聴ではテレビの音が大きすぎて家族から迷惑がられたり、会話でも何度も聞き返し、話しかけられても気付かなかったりで、皆の会話に入り込めなくなり、社会とのつながりも途絶えていくことになるのです。その結果、難聴は認知症の大きな一因ともなっているのです。

 

 また、難聴が進んでから補聴器を使いだしても、それまで脳は言葉を聞くことをさぼってきたので、話を補聴器で大きくしても音は大きく聞こえるけれど、言葉として理解はできなくて、雑音ばかり聞こえるということになるのです。

 

 最近の補聴器は各個人に合わせて雑音も減らせますし、オシャレな物もでてきています。

 

 補聴器専門店も補聴器をご自宅に貸し出して、ご自身の日常生活の中で試していただき、納得できるまで調節してくれます。

 

 耳鼻咽喉科や補聴器専門店とよく相談されて、ぜひ早めに使い始められることをお勧めいたします。

 

 これらの症状を少しでも軽減させるために、以下の事に気をつけてください。

・部屋は適度に明るく、モニターは明る過ぎず。
・少し目線は下げた位置で、30~40㎝以上は離して見る。
・できれば20~30分に1回小休止、長くても1時間は続けないよう。
  1時間に1回は10~15分ほど目を休めて体もストレッチを。
・大人でも1日4時間以下に。
*スマートフォンでは画面が小さいのでさらにこまめに休息をはさみ、短時間にしておく方が良いでしょう。

 

 でも、症状が強い方はやはり眼科に受診されることをお勧めします。原因が遠視や乱視、老眼にあったり、使用しているメガネが合っていない事もあります。また治療が必要な場合や、なかには単なる疲れ目ではなく目の病気が隠れていることもあります。


 一般社団法人 右京医師会 森戸 佳代子

 

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