5月号
「体の不調を医師に正しく伝えるために」
病気の いつから? どこが? どのように?
医療施設を受診する際に、患者さんが自分の体の不調を正しく医師に伝える事はとても大切な事であることは言うまでもありません。 しかし実はこれは意外と難しいこととなっています。そこでどのようにしたらこれを上手く行うことが出来るのかについて以下にアドバイスさせて戴きます。
担当医に何をどのように伝えたら良いのか?
基本としてご自分の体の不具合を、1)いつから? 2)どこが? 3)どのように? という風に、不具合情報の3要素に分けて伝えることが大切です。 これを正しく行うには、担当医にかかる前にご自分の不具合の様子を冷静に振り返って整理し、メモに書き出してみるのが有効な方法です。そしてそのメモを担当医に見せることは大変良いことです。
いつから?
不具合の最初の発生を振り返ってみて、それが1週間前からなのか、3日前からなのか、あるいはXX月XX日からと、思い出せるところを伝えましょう。 はっきりと思い出せない時は、「はっきりと思い出せませんが、今年の春頃からか---」と伝えれば良いです。
どこが?
頭が、お腹が、足が、といった不具合の存在場所を伝えましょう。さらに細かく、お腹の場合で言うと、下腹が、みぞおちが、お腹の右側が、お臍(オヘソ)の周りが、などといった特定の場所が分かればそれを述べます。お腹全体が不具合の場合もあるでしょう。その場合は”お腹全体が”と伝えたら良いのです。不具合の発生が、右か左か、あるいは両側かによって、考えられる病気の大枠の絞り込みが行われます。
どのように?
痛い、かゆい、腫れている、しびれている、動かない、赤くなっている、浮腫んでいる(ムクンデイル)、白くなっている、といった不具合の状態を出来るだけ詳しく述べましょう。例えば ”痛い”という不具合については、さらに チクチクと、ズキズキと、さし込むように、重たく、我慢出来ない程に、等といった場合があるでしょう。 また不具合の時間的現れ方、即ち”時々”発生した不調なのか、あるいは ”ずーと持続している”不調なのか、”突然”発生するのか、あるいは”徐々”に発生するのか、また一日のうちで”どの時間帯に”おこるのかなどについての情報を伝えることも重要です。
担当医の質問
担当医は上述の患者さんの訴えをうかがった上で、さらに必要となる情報について患者さんに色々と尋ねることでしょう。 その際、はっきりと分かる情報についてははっきりと答え、自信が持てない情報については「はっきりとはわかりませんが、---だと思います」と答えれば良いです。
以上、体の不調を医師に上手に伝える方法についてその要点を述べました。次にお医者さんにかかる時には是非この方法でやってみて下さい。患者さんにとっても医師にとっても、より満足出来る医療の実現につながることでしょう。
右京医師会 土橋 康成 |